His Thoughts
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塩川正十郎氏は語る(平成11年5月12日大阪新聞より) 捲土重来で政治再生 高齢者の社会参加推進を 今、永田町の政治がよく透けてみえる。ますます、自分が政治の現場でもう一度がんばらなくては…と思う」―。前回総選挙(平成八年十月)で、議員バッジをはずし次期総選挙で巻き返しを期す塩川正十郎・元自民党総務会長(衆院大阪13区)は最近会う人ごとに、政治の現状を嘆くとともに、永田町復帰への決意を伝えている。 過去二年半の政治浪人について「命の洗濯になった」と前向きにとらえている。塩川氏の永田町への復活は成るか、注目されるところだ。 政治ジャーナリスト・宮田 修) 今の永田町の政治家を見ていると、選挙あって政策なしの感じがする。政策のすべてが、選挙に有利か、不利かで判断されている。真の国益は何かの議論が欠落している。どうも、個利個略、党利党略が表に出すぎているな。ガイドラインの議論もしかり。まさに、国家の防衛をどうすべきかの本当の議論が庶民に見えなかった・・・」と今の政治をバッサリ切る塩川氏。 連続当選十回、運輸、文部、自治、内閣官房の四大臣をつとめ、党三役など要職をつとめた。自民党福田派、安部派、三塚派の「論客」としてならし、正論を吐く塩川氏の存在は貴重だった。今も時折、自民党森派の森善朗会長(党幹事長)らと会って、庶民の立場からアドバイスをしたりしている。バッジをはずしたといっても、昔以上に多忙な日程に追われている。というのも、自民党顧問のほかに、学校法人東洋大学理事長、財団法人日本武道館会長、日本武道協議会会長など要職についているからだ。 東京、大阪を行ったり来たりの生活が今も続く。その合間をぬって、東洋大学に通い、大学関係者らとの会議などの日程がビッシリだ。今月四日から一週間は、日中友好協会の招きで訪中し、昆明での「緑の博覧会」を視察したり、中国側要人との会談に臨んだばかりだ。さて、塩川氏の当面の「夢」は−というと、@教育の更なる充実 A政治家養成機関の創設 B大阪五輪の誘致−の三点を挙げた。 私は、教育に対して特別の“使命感”を持っている。まず義務教育と高等教育の問題点を総点検−改善することがポイントだ。もっと学校の統廃合を勧めたり、父母が学校を自由に選択できるようにしたらいい。その実践の現場として、東洋大学を選び、率先して実行したい。大学の国際化も、もっともっと推進したい・・・」 教育家としての塩川氏の眼は、らんらんと輝く。後進の政治家養成についても真剣だ。「今、自民党から率先して立候補しようという若者が少ない。これは嘆かわしいことだ」と指摘する塩川氏。養成機関創設の動機について−。「若い人たちが、政治は危ない仕事とみている。まず家族がいやがる。落選のリスクを考える。とくに日本では、元の職場になかなか戻りにくい。小選挙区のだ選挙制度のあり方、政党助成の是非など、若い人たちを巻き込んで議論ができる政経塾をぜひつくってみたい」と率直に話す。 大阪五輪誘致については、横山ノック知事、磯村隆文大阪市長ら地元関係者と小渕内閣の政府与党責任者との“パイプ役”を自ら買って出たい−との意気込みだ。 このほか塩川氏は、日本社会の生き残り策として、「七十歳以上の高齢化人口の社会参加促進による雇用対策」等を声高に訴えたりもしている。 果たして、政界のご意見番・塩川氏の“夢”がどこまで実現するか−。 |